【昔話】テープで編集をしていた時代(2)

query_builder 2024/04/04
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<(1)より>


オフライン編集とオンライン編集


ロケなどで撮ってきた素材テープにはさまざまなシーンが収められていますが、その中から使いたいカットを探すためにはテープを再生して中身を見ないといけません。

しかし、編集室の高価なビデオデッキを使うことはコスト的にも難しく、また、磁気テープは再生を繰り返すと劣化したり、あるいは機械トラブルで切れてしまったりすると大変なので、素材のテープは最低限の稼働に抑える必要もあります。


【オフライン編集】

そこで、事前の作業では画質はともかく内容さえ見られればいいので、一旦家庭用規格のVHSテープにダビングして、VHSの簡易編集設備で仮の編集を行います。

この仮編集のことを「オフライン編集」といいます。



【オンライン編集】

そして、使うカットが決まったら、編集室に入って素材テープ本体から放送用のデッキなどに編集を行って、マスターテープを作っていきます。

これを「本編集」「オンライン編集」といいます。

※こちらのサイト様に、オフライン編集機の写真があります。
本編最後のほう「仕事で使っていたビクターVHSオフライン編集システム」
https://fcm.blog.ss-blog.jp/2010-05-25


なお、オフライン編集用のVHSテープ(ワークテープ)には素材テープのタイムコードを画面に合成(焼き付け。「キャラ入り」「キャラオン」)し、素材テープとの紐付けを行います。

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そして、何本もあるワークテープからたくさんのカットを受け側のVHSに編集していくと、カット毎に異なるタイムコードが映った仮編テープが出来上がります。

このカット毎のタイムコードを、VHSを再生させては止め、各カットの開始と終了のタイムコード(IN / OUT点)をひたすらエディットシートと呼ばれる紙に書き出していきます。

Edit_decision_list

(イメージ)

https://es.wikipedia.org/wiki/Lista_de_decisiones_de_edición#/media/Archivo:Edit_decision_list.jpg

なお、手書きです。

もう一度いいます。手書きです。


<(3)に続く>

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