【昔話】テープで編集をしていた時代(4)

query_builder 2024/05/02
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<3から続く>


今ではパソコンやスマホ、タブレットなどで編集できるので、テープ編集と区別する用語が生まれました。

★テープ編集=「リニア編集」
★テープを使用しない(ソフトウェアでの)編集=「ノンリニア編集」


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【カットの順番を入れ替えることが困難な「リニア編集」】


リニアとは、「直線的」「線形の」といった意味の言葉です。
(例えば、円形の筒に磁石とコイルを配置し、その場で回る回転型モーターに対して、磁石を直線的に連続して配置、対応する物体を線形上で移動させるるものをリニアモーターといいます)

テープ編集では、テープに順番にカットを録画していきます。

一旦録画したカットは磁気信号としてテープの決まった位置に記録され、上書きか消去をしない限りその場にとどまります。

行列(ライン、線)に例えると、最初のカットが録画され、以降作品を編集していくにつれ、カットが増えていきます。列にどんどん人が並んでいく状態です。

「私が先に並んでた」という意識の強い列の並びとでもいえるでしょうか。

そして、リニア編集では、仕組み上並んだ順番は原則変更できません。

このため、カットの入れ替えは(同じ長さで別のカットに置き換えればよい)まだいいとして、不要なカットを削除して詰める(リップル)編集などは、消したクリップより後の編集内容を一旦別のテープなどにダビング(やりくり)して、それを出しにして元のテープの削除したカットより前のカットの直後に(隙間を詰めた並び方で)ダビングし直すという大変面倒くさい作業になります。

このように、基本的にカットを前から直線的につなげていくという特性から「リニア編集」といいます。

リニア編集では、カットの順番を選ぶのは(後の変更が面倒なため)仮編集の段階から慎重で重要な仕事です。


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【好きな順にカットを入れ替えることができる「ノンリニア編集」】


直線的ではない=リニアではない編集を「ノンリニア編集」といいます。

一旦PCに取り込んだ素材はデジタルデータであり、編集ソフト上では積み木やパズルのような感覚で、使用箇所(IN / OUT点)を設定し、リニア編集での受けテープにあたる「タイムライン」(「シーケンス」や、Final Cut Proでは「プロジェクト」)にクリップを並べていくことができます。

行列(ライン)でいえば、ノンリニア編集は並んだ順番を自由に変更できます。

クリップの並べ方の制約が時系列(リニア)ではないので「ノンリニア(非線形)」という概念になります。

テープの時代には考えられない便利さですね。


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